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パワーエレクトロニクス研究室 枡川 重男 教授

電力・電気機器電子情報システム

電力変換回路の研究開発

 パワーエレクトロニクス技術は,医療,一般産業,家電,交通,電力,家電,OA機器などを支える電気電子工学の基幹技術です。私たちは,この技術を用いた電力変換回路の開発に取り組んでいます。
 例えば,マルチステップ方式の整流回路は,電源電流の高調波低減に優れます。しかし,回路が大規模となるため,大容量のみに利用されています。そこで,中小容量にも適した,マルチステップ方式の整流回路として,図1に示す,高調波注入方式による三相18ステップダイオード整流回路の開発に取り組んでいます。
  一方,図2の回路は風速によって変動する風力発電のエネルギーをバッテリーと電気二重層に吸収し,安定した電力を系統に供給する出力平準化回路です。さらに,太陽光・風力発電のハイブリッド方式,熱発電システムなど,風力・太陽光・廃熱のエネルギーを有効に利用する電力変換回路の開発にも取り組んでいます。

枡川 重男 教授

(a) 回路構成

iUは電源電流波形,ほぼ正弦波に改善されています。vUOはUO間の相電圧,ほぼ正弦波の18ステップ波形に改善されています。

(b) 実測波形

図1 高調波注入方式三相18ステップ整流回路

図2 出力平準化回路

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